【JAL JGC】JGCプレミア・ダイヤモンド資格を目指すべきか?~サファイア・JGCとの決定的な違い

【JAL JGC】JGCプレミア・ダイヤモンド資格を目指すべきか?~サファイア・JGCとの決定的な違い

ワンワールドのサファイア・JGCを取得した方が次に考えることは、

  • SFCもとるべき?
  • JALのダイヤモンドを目指すべき?

があげられるかと思いますが、今回の記事では筆者の実体験ベースでサファイア・JGCとダイヤモンド・JGCプレミアの徹底的な違いを解説したいと思います。

SFCとJGCとの違いについてはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

会員資格の取得しやすさ

費用、資格の取得・維持しやすさの観点から両者を比較するとその差は歴然です。
なんといってもJGCの場合はクレジットカードを保有し続けるだけでその特典を生涯にわたって享受し続けることができますが、ダイヤモンドステータスは有効期間も決まっており、本当に飛行機に乗り続ける人だけが取得可能なステータスのため、資格を取得・維持することは極めて困難です。

ただ、ANAとは異なり、JALにはJGCプレミアというダイヤモンド会員のお試し会員とも言えるステータスが存在しており、断然取得はしやすいです。(かつ、後述の通りこのJGCプレミアで享受できるメリットは半端ないので、是非取得いただきたいと思っています!)

  JGC JGCプレミア ダイヤモンド
FLY ONポイント

JGCクレジットカードを保持していれば不要

80,000 FLY ONポイント以上
(うち40,000以上はJALグループ便)
又は、
搭乗回数80回(うち40便はJALグループ便)かつ、25,000 FLY ONポイント以上
100,000 FLY ONポイント以上
(うち50,000以上はJALグループ便)
又は、
搭乗回数120回(うち60便はJALグループ便)かつ、35,000 FLY ONポイント以上
取得費用 最安40万円程度
(一度ワンワールドのサファイアステータスを取得し、JGCクレジットカードを発行する)
最安60-70万円程度 最安80万円程度
維持費用

JGCクレジットカードの年会費
最安11,000円程度


(取得翌年度3月末までが有効期間で、有効期間が過ぎると再度取得が必要)

(取得翌年度3月末までが有効期間で、有効期間が過ぎると再度取得が必要)

JGC・サファイアとJGCプレミア・ダイヤモンドの違い

違い一覧

JGC(あるいはサファイアステータス)とJGCプレミア(あるいはダイヤモンドステータス)の違いは多岐にわたりますが、一覧はJALの公式HPで表形式で纏められていますのでそちらをご確認ください。

特筆すべき点は、JGCプレミアとダイヤモンドにはほぼ差がないことです!!!

  • ダイヤモンド特典航空券が使えない
  • マイルの積算率が違う(JAL/AAの場合、ダイヤモンド:130%, JGCプレミア:105%)
  • サービスセレクションの額(JGCプレミアはダイヤモンドの半額)

以外は同等の特典が付与されています。

JALの場合、ダイヤモンドステータス = ワンワールドのエメラルドステータス(最上位)を意味しており、このエメラルドステータスをJGCプレミア会員でもゲットできるということが非常に強烈な特典だといえます。世界のワンワールド系列のファーストクラスラウンジが堪能できるのは破壊的です!

残念ながらこの点、ANAはダイヤモンドステータスを取得しても、スターアライアンスはゴールドステータスとSFC/プラチナ会員の時と違いがないので、ANAのファーストクラスラウンジは使用できても、ルフトハンザ航空や他のスターアライアンス系列のファーストクラスラウンジが利用できません。

ダイヤモンドステータスの優位性が感じられる特典5選

JGC(サファイア)とJGCプレミア・ダイヤモンドにはいくつもの点で特典の差がつけられていますが、取得難易度の差を凌駕するような内容なのか、という質問にお応えすべく、現JGC・2016-2017年にかけてダイヤモンドステータスを保有していた筆者の実感ベースで「ダイヤモンドステータスでしか味わえない圧倒的な特典」を5つ紹介したいと思います。

Best 5: マイルの有効期限の延長~マイルは有効期限なしに

Best 5としてあげたのはマイルの有効期限が無期限となることです。修行、陸マイラー、出張等々とフライトに乗っているとマイルはそれなりに溜まってきますが、JALのマイルは3年間が有効期間となっているため、計画的に使わないとすぐに有効期限を迎えてしまいます。ダイヤモンドステータスが取得できると、資格が切れるまでは保有しているマイルの有効期限が一律無期限となるため、より長期的にマイルを使うことできるようになる点は大きなメリットです。

Best 4: 専用電話回線~携帯からも通話料無料・圧倒的なつながりやすさ

特典航空券の予約を試みる場合、特に繁忙期の場合にはサービスデスクに電話することが必須です。
(詳細はこちらの記事もご確認ください!)

その際、こんなことがネックとなります。

  • 携帯電話からかけると通話料がかかってしまう
  • つながらない
  • 電話で発券する場合に手数料を取られる

マイルで航空券が予約できるなら仕方ないと思えなくもないですが、年に何度も特典航空券を予約する場合、地味に響いてきます。ダイヤモンド会員であれば、すべてがクリアされる上に特典航空券の枠自体も多く用意されているので繁忙期・人気路線の特典航空券でも取れる可能性が極めて高いです。

  • 携帯電話からかけると通話料がかかってしまう –> 携帯電話からは通話料無料
  • つながらない –> ダイヤモンド・JGCプレミア会員専用デスクのためほぼ確実につながる
  • 電話で発券する場合に手数料を取られる –> JALの場合、残念ながら変わらず手数料がかかってしまう
  • そもそもダイヤモンド会員は特典航空券の枠が多い

Best 3: 国内線特典航空券~倍のマイルを使えば普通席に空席がある限り予約可能

国内線の特典航空券は、国際線とは異なり空席待ちをすることができません。ANAであればダイヤモンド会員は空席待ちをすることができるのですが、JALは会員ステータスにかかわらず空席待ちができない点は残念です。ただ、代わりにダイヤモンド会員であれば(残念ながらJGCプレミアは対象外)、普通運賃の席に空席があれば、特典枠が満席だったとしても2倍のマイルを払うことで予約が可能です。

このメリットが威力を発揮するのが、繁忙期です。というのもANAの場合はGW、お盆、年末年始等の繁忙期には国内線は特典航空券を発売していません。このため、いくらマイルが余っていようと、また空席待ちを試みようにも特典航空枠がそもそもゼロなので予約が不可能です。JALの場合は基本的にいつでも特典枠はあるため、倍のマイルを使ってという選択肢は十分に有効です。

JGCプレミアとダイヤモンドで差があると感じる唯一の点だと思います。
(マイルの積算率も若干違いますが、それは仕方ない部分もあるためあまりデメリットには感じませんでした)

Best 2: サービスセレクション

JGCプレミア・ダイヤモンド会員を取得するとJALから感謝の気持ちを込めてなのか、「サービスセレクション」がプレゼントされます。これがなんと、ダイヤモンド会員は最大約60,000円相当、JGCプレミアだと最大約30,000円相当、と大盤振る舞いなのです。

「たくさん航空券を買ってくれてありがとうございます」、ということなんだと思いますが、

  • e JALポイント(60,000円 or 30,000円相当)
  • リンベルスマートギフト(51,000円 or 26,000円相当)
  • 選べるギフト(12ポイント)

等々、取得費用の一部が還元されると考えても嬉しい特典です。ただ、ANAと比べると正直見劣りする感じではありました。(ミシュランレストラン招待等、よりエッジの効いた特典がありましたし、コースによっては還元される額もより多かった印象です。)

Best 1: ワンワールド系列のファーストクラスラウンジ入室権

筆者がダイヤモンド会員の特典Best 1として選んだのが、ワンワールド系列のファーストクラスラウンジに入室できることです。正直、これが圧倒的に魅力です。ファーストクラスラウンジは通常はファーストクラスの乗客のみが入室可能ですが、JGCプレミア・ダイヤモンドステータスを保持している場合には、たとえエコノミー席だとしても利用ができてしまうのです。

というのも、この記事でここまで触れてきたのはあくまでもJALのJGC・サファイアとJGCプレミア・ダイヤモンドステータスの違いでしたが、ANAとJALのダイヤモンドステータスの違いを比較してしまうと、いずれの点もJALが優れているとは言い難いです。(取得しやすさのみJALが優れています。)

  • マイルの有効期限がなくなる –> 同等
  • 専用デスク –> 電話経由での発券手数料が無料にならない点でJALが劣る
  • 国内線特典航空券 –> 甲乙つけがたい(繁忙期の一部日程のみ特典航空枠がない点でANAが劣るが、その他日程においては空席待ちができ、結果的に通常のマイル数で席を確保できる可能性が高いANAが優れているか)
  • サービスセレクション –> 還元金額、サービスメニューの豊富さ共にANAが優れているか

ただ、ワンワールド系列のファーストクラスラウンジに入室できるというこの一点だけですべてをひっくり返すくらい圧倒的にANAに比べて優れていると思えるので、是非ともJGCプレミア・ダイヤモンドステータスを目指してほしいと思っています。

  • 香港のキャセイパシフィック航空
  • ヒースローのブリティッシュエアウェイズ航空
  • オーストラリア各空港のカンタス航空

等々、特にフラッグキャリアのご当地のファーストクラスラウンジは格別です。香港のキャセイパシフィックのファーストクラスラウンジはお風呂や仮眠室まで利用可能です。

まとめ

JGCプレミア・ダイヤモンドステータスは取得しにくさも段違いですが、JGCやサファイアステータスとの差も歴然です。ダイヤモンドステータスを維持し続けることは極めて困難ですが、余裕のある方は人生に一度は目指してみる価値のある資格ではないでしょうか。

ANAと比較しても、

  • JGCプレミアなら比較的簡単に取得が可能(80,000 FLY ONポイント)
  • ワンワールド エメラルドステータスを取得でき、ワンワールド系列のファーストクラスラウンジを利用可能

の2点から是非ともJGCプレミア会員になっていただきたいと思います!

ANAのSFCとダイヤモンド会員の比較についてはこちらもご参考に。