【資産運用】ポートフォリオの考え方~コンサルタントマイラーのポートフォリオご紹介

ポートフォリオの考え方
資産運用のポートフォリオを考えるにあたってはいくつの点を考慮する必要があります。
- リスク
- リターン
- 利益の性質(インカムゲイン or キャピタルゲイン)
が代表的なところでしょうか。基本的にはリスクとリターンには逆相関の関係があるので、高いリターンを得るためにはリスクも相当程度見ておく必要があります。巷に様々な投資商品が溢れており、「確実に年利10%」等々うたい文句もありますが、そんなことはないわけでハイリターンな投資商品には裏があると疑うべきでしょう。このため、ポートフォリオの一部はハイリスク資産に振り分け、残りはある程度リスク・リターンのバランスがとれた投資をすることが王道になります。若ければ若いほど、ハイリスク資産に振り分ける余裕はあるでしょうか。
また、利益の性質についてもしっかり理解した上でポートフォリオを組み立てることをお勧めします。例えば同じ株価10,000円の株だとしても、
- 1年後に株価10,500円、配当利回り0% –> キャピタルゲイン
- 1年後も株価10,000円、配当利回り5% –> インカムゲイン
とでは意味合いが異なります。前者はキャピタルゲインを狙った投資であり、後者はインカムゲインを期待した投資です。資産上はどちらも1年後に10,500円となり、500円資産が増えているわけですが、どちらが望ましいかは個人個人の状況(年齢、資産、収入、生活スタイル、好み等)によって異なるでしょう。
例えば、80歳で年金だけでは生活費が少し足りない、という方であれば定期的に配当収入を得ることができれば生活も楽になるでしょう。キャピタルゲインを得る場合には、どこかのタイミングで株を売却する必要があるため、売却したお金がなくなってしまうとその後はお金を生み出す資産がなくなってしまいます。
一方でインカムゲインを得るタイプの資産の場合には、インカムゲインを再投資する手間をかけないと資産の複利運用効果が薄れてしまうので、注意が必要です。このため、インカムゲインで資産を増やしていくためには配当再投資をする必要があるでしょう。
以上を踏まえ、個人的には下記のような考え方でポートフォリオを考えています。
- 若ければ若いほど、ハイリスク資産への投資割合は増やしてもよい
- ただし、リスク分散のために様々な投資の特性を鑑みた分散投資が必須
- 若いうちはキャピタルゲインで資産を大きく増やしつつ、将来的にはインカムゲインだけで生活できるようにする
投資商品別のリスク・リターン
では続いて、僕自身が保有している資産をベースに投資商品別のリスク・リターン、及び利益の性質をご紹介します。大きく分けると、
- ローリスクミドルリターンを狙う「太陽光発電」、「ソーシャルレンディング」、「不動産投資」
- ミドルリスクミドルリターンを狙う「米株」
- ハイリスクハイリターンを狙う「トラリピ(FX)」、「トライオートETF」、「仮想通貨」
の3つのグループに分かれるでしょうか。それぞれ細かく解説したいと思います。
ローリスク・ミドルリターン群
太陽光発電
最初に紹介する太陽光発電は僕自身2018年から開始しています。不動産投資とも似ていますが、なんといっても固定価格買取制度(FIT)があることで収益が安定します。日照時間は年や月によってぶれは生じるものの、長い期間でみれば安定して年利10%程度の収益を得ることができるという点では優れていると言えるでしょう。
- 売電単価×発電量で売上が決まるため、リターンの確度は高い(年利10%程度。ただし20年で終わり)
- 売電単価は20年間固定
- 発電量は日照時間に比例
- 下記リスクは保険でカバー可能
- 台風、土砂崩れ等によるパネル等の被害
- 出力抑制(電力需要が供給を下回るため、発電を抑制するよう依頼を受けること)
- レバレッジを利かすことができる(自己資本を投下せず、他人資本で資産形成が可能)
注意点は、固定価格買取制度は20年で終わってしまうので、他の投資のように超長期的にできるものではないことです。このため、僕は太陽光発電はあくまでも不動産投資を加速化するための道具として考えています。
具体的には、太陽光発電のローンは15年で完済予定(繰上げ返済をしているので現実的には10年弱で完済)なので、その先に得られる収益を不動産投資のローン返済に充ててしまおうと思っています。そうすることで、不動産投資のローン返済を早め、加速度的に資産を増やしていこうと思っています。
不動産投資
不動産投資とひと言にいっても多岐にわたりますが、僕は都心のワンルームマンションに2019年から投資をしています。
- 期待利回りは4%程度
- 保険効果が期待できる(団体信用生命保険)
- レバレッジを利かすことができる(自己資本を投下せず、他人資本で資産形成が可能)
- 都内駅近物件であれば、単身者世帯数は今後も微増しそうなので空室リスクは限定的
といったところでしょうか。超長期間にわたってインカムゲインが期待できる投資手法なので現在は2軒で運用していますが、将来的には多少増やしていくことも検討しています。
ソーシャルレンディング
太陽光発電と不動産投資が他人資本で資産形成できる手法だった一方、これ以降で紹介する手法はすべて自己資本による資本形成です。ソーシャルレンディングは定期預金のリスク・リターンをそれぞれあげたものだと捉えればわかりやすいかもしれません。
- 年利3-10%程度
- 運用期間は数か月~数年
- 貸倒リスクがあるため、運用会社・運用商品は慎重に選択すべき
銀行の定期預金は年利が1%に遥か満たないことを考えると、圧倒的に利回りは優れています。ただし、銀行の定期預金は例え銀行が倒産したとしても1,000万円以下の金額であれば保障される一方、ソーシャルレンディングの場合は借り手の返済が滞ると投資家である僕らの分配金の支払いが遅延したり、場合によっては元本まで返ってこないケースもあります。そのため、僕は安全性の高いクラウドバンクとSBIソーシャルレンディングの2社に絞って、2020年8月より運用を開始しています。(2社とも元本返済率が100%で運用実績のTop2です。)
ある程度リターンと、元本が返ってくるタイミングが読めるので運用計画が立てやすい点が利点です。
ミドルリスク・ミドルリターン群
米株投資をこのグループに置いていますが、当然ながら株式市場や世間情勢にも株価は大きく影響を受けるため、それなりのリスクは覚悟する必要がある一方、長期目線では米国株はまだまだ年利5%を大きく上回る成長が見込めるため、リターンも期待できると考えています。ただ、米株を一纏めにするのではなく、投資目的を明確化した上で銘柄選定を行う必要はあるでしょう。
米株(配当狙い個別株・ETF)
配当狙いの個別株・ETFは超長期的な目線で安定的なインカムゲインが期待できる銘柄への投資を目指しています。
- 配当利回り3-10%
- 連続増配株
- 配当ETF
具体的には、下記のような銘柄です。個別株は毎月その時点での評価額の小さい銘柄を機械的に購入、配当ETFはSBIの定期積立を活用し、毎月あるいは月に数度事前に決めた日付に定期的に買い付けています。
インカムゲインを狙っているため、基本的にはこれらの銘柄を売却する予定はありません。
- KO, MCD, PG, WMT
- MMM, LMT
- SO
- T, VZ
- JNJ, ABBV
- VYM, HDV, SPYD
バフェット太郎さんをかなり参考にしています^^
いつもありがとうございます。
米株(キャピタルゲイン狙い個別株・ETF)
一方で、キャピタルゲインを狙う個別株やETFは、基本的には長期目線で見ているものの、遊び半分の趣味の投資も含めているので銘柄によっては比較的短期で売却する可能性もあります。
- コロナワクチン株:INO, NVAX, MRNA
- TSLA
- BYND
- NASDAX連動の投資信託
- S&P500連動の投資信託
等を保有していますが、投資信託系はSBIで毎日積立、個別株はなくなっても仕方がないと諦められる程度の資金を投下して、様子を見ています。
年齢が上がるにつれて、徐々にキャピタルゲイン狙いの個別株・ETFへの投資割合は低め、代わりにインカムゲインを狙える銘柄に比重を置きたいと思っています。とはいえ、まだ30代前半なので今は多少リスクを背負ってもよいかなという方針の下で投資をしています。
ハイリスク・ハイリターン群
最後のグループはリスク・リターンとも高いのでまずは少額でお試しの意味も込めて投資しているグループです。素敵なブログの諸先輩方の投資手法をかなり参考にさせていただきながら、多少のアレンジを加えています。特にトライオートETFとトラリピは間違えるとロスカットが発生してしまうので、そうならないための注意が必要です。
なお、トライオートETF・トラリピともに「インカムゲイン」と分類していますが、正確にはどちらも細かく決済益を積立るのでキャピタルゲインになると思います。ただ、
- 自身で売買のタイミングを決めるものではなく(=自動売買)
- 元本を崩すことなく細かな決済益が分配金のように積み重なっていく
の2点から僕はインカムゲインと分類しています。
トライオートETF
インヴァスト証券のETF自動売買サービスがトライオートETFです。僕は、鈴さんを大いに参考にさせていただいて、TQQQ(NASDAQ100の3倍の値動きをするETF)を対象に自動売買しています。
鈴さんの無限ナンピン戦略を1セットで実行しています。(鈴さんのブログ、非常にわかりやすいので初心者でも迷うことなく運用ができています。)
- 期待年利約20-40%(ただし、月による変動は大)
- ロスカットに注意した資本投下が必須
- 値動きが激しいTQQQはトライオートETFとの相性抜群
トラリピ(FX)
マネースクエアのFX自動売買サービスがトラリピです。僕は、鈴さんと為替研究所さんを大いに参考にさせていただいていて、AUD⇔NZD、NZD⇔USDの2ペアで運用を開始しています。
- 期待年利約20-40%
- ロスカットに注意した資本投下が必須
- レンジ相場かつ値動きが激しい通貨ペアほどトラリピとの相性抜群
仮想通貨
最後にご紹介するのは仮想通貨です。今後価値が高まってくる可能性を見越して2020年8月から運用を開始し、同年11月よりCoincheckで定期買い付けを開始しました。なんとCoincheckならば毎日積立もできるので是非お勧めします。ただ、正直仮想通貨は現時点ではボラティリティが非常に高く、具体的にどの程度伸びそうか腹落ちできないところもあるのでまずは少額で積み立てようという戦略です。
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